SSブログ

2009観劇記 その14.1 [演劇]

精華小劇場の桜が散る中ダブルヘッダー.

 4月11日(土)昼 劇団太陽族 「足跡の中から明日を」 (精華小劇場)

云わずもがなの老舗劇団ですね.中島陸郎の生涯を彼の残したメッセージを引用しながら描いた作品です.今春精華小劇場で上演されている円型舞台の作品群の全てを観劇してはないけど,私が観た中では最もうまく活かしている作品でした.自分は作品中に描かれている思考・思想とはちょっと違うのですが,中島陸郎がどのような人であったのか朧気ですが見えてきた気がします.作品はもちろんハイスペックです.挟み込みのシーンは静かに感動してました.ただあえて書くとただでさえメッセージ性が強く,何通りにも解釈ができる中島みゆきの歌を使っているのは観ている方としてはミスリードするかもしれません(というか私がミスリードしている気もしないではないですが…).あとギターのチューニングと演奏はもったいない感じです.関西の小劇場界のルーツを探るには非常にいい作品だと思います.

 公演おすすめ度:100% (入場料3,000円(Web予約)/私が感じた価3,000円)


 4月11日(土)夜 劇団ショウダウン 「ラジオスター」 (インディペンデントシアター2nd)

タイトルとフライヤーに惹かれて観に行きました.舞台は某国軍に占領された日本の京都.そこで占領軍に対抗するべくラジオのゲリラ放送をする兵士とそのリスナーの女性の恋を軸にした物語です.ツッコミどころはあるのですが,物語自体は良くできていて内容は熱くて好みの芝居でした.キャスト・スタッフの方はもっと疲れているのは承知の上で,事前説明の無い中2時間半は観ていて疲れました….難しいのは分かりますが2幕に分けるとか,エピソードを絞り込むとかできるんじゃないかと感じました(役者の苦労話とか内輪なネタを入れる必要はないと思います).ラブストーリーというだけあって恋話があちこちにありますが,それ以外のメッセージもあり見終わった後ちょっと食べすぎたなぁ,という気になりました.個人的にタイトルに惹かれたのは「ラジオ・スターの悲劇(Video Killed the Radio Star)」という名曲があるからでして,劇中に使うかどうか興味がありましたが,思いっきりカヴァー版を使っていました.エンディングでラジオスターが悲劇になるかどうかは,観に行ってのお楽しみということで.観ていて疲れた分を差し引いて「ハグ割引」の価格にさせていただきました.

 公演おすすめ度:83% (入場料3,000円(Web予約)/私が感じた価格2,500円)

金・土で芝居3本,精華小劇場の座談会も観たのでいい加減オーバーヒート気味です.ちょっと頭を冷まそうかと.今日はこんな感じで.


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

2009観劇記 その14「Internet Killed The.. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。