ジンジャー爺の場合 [音楽]
「偉大なるドラマー」シリーズなんですが,このシリーズの一番最初で自分の尊敬するドラマーを7人挙げて,そのときにジンジャー・ベイカーというかCreamのビデオは紹介したんですケドね.もう1回ジンジャー爺の紹介をしておきます.
いやそのCreamって活動期間が2年と短い上に残っている映像って限られてて,なおかつカメラワークが非常に悪いという,なんというか「貴重な映像だけどどうも参考にはしにくい」ものが多いのよね.なので,今回Creamのビデオに加えてジャック・ブルースとゲイリー・ムーアと組んだBruce Baker & Moore(BBM)の映像を入れて補完してみようかと.まずはCream時代のドラムソロからまいりましょうかね.
Creamでのドラムソロ用曲「Toad」からのドラムソロ部分の抜粋.どうもね,このライブの映像って他の曲のもあるんだけど,どれも的を得てないカメラワーク(例えばエリック・クラプトンがギターソロとってるのにジャック・ブルースが写っていたり,やっとクラプトンが写ったと思ったら顔のアップだったり…)で,このドラムソロの映像も一部が参考になる程度で後はシンバルのアップだったりジンジャー爺の細っ~い顔がアップになったりと何だかなぁ,な感じなのですが.音だけ聴くならCD版が良いことを承知で書くと,終盤のバスドラをドカドカと踏みながら,重戦車のようにスネアやタムが絡んで突き進む感じがいかにもジンジャー爺っぽいかなぁ,と思います.
Creamの代表曲の1つ「Sunshine of Your Love」です.映像のことはもう横に置いておいて….曲の構成自体は単純だけど単純ゆえに難しいというか.改めて聴いてみるとジンジャー爺のドラム,尋常ではないですね.別に普通に8ビートでもいいんだろうケド,ジャズ畑出身というのがこんなところで出てきてるのかな,という気がします.一応この程度であれば私も叩くことは問題なく可能ではありますが…ジンジャー爺っぽい渋さが出るかといわれればそれはまた別のお話でして.
ここからBruce Baker & Moore(BBM)の映像になります.
以前Cream版を紹介した「Spoonful」のBBM版です.何せギターはゲイリー・ムーアですから,クラプトンとは味は違うもののいい感じですっきりしたブルースに仕上がっています.は,いいんですがこれ以降のジンジャー爺のドラムセットが変なんだよなぁ.普通2バスでセット組んだらタムはドラマー側から見て真ん中に来るよねぇ.百歩譲って多点セットを組んだとしても左側から埋まっていくと思うんですが….なんでタムを2個しか使用していないのに,右側のバスの上に2個ともタムが乗っているってなんか変じゃね?左右のバランスが悪すぎる気がするんですが….あえて合理的なところを探すと「スティックが干渉しにくい」「タムからフロア・タムへの移動が容易」って感じかもだけど.ジンジャー爺の意図が知りたいです.だれか知ってたら教えて~.
最後はネタ曲です.Creamでもおなじみの「N.S.U」.日本人ならば一度聴いてしまうと最後,どう聴いてもフレーズの一部が「山寺の和尚さん」にしか聴こえなくなってしまいます.ホントどうでもいいネタでした.
個人的には1バスで演奏していますが(てか2バスは多分まともに叩きこなせない),スネアの低さとタムの高さはジンジャー・ベイカー爺に近いような気がするな,こうして映像で確認してみると.今日はここまで.
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