フォークとブルーグラスと日本音楽との間に [音楽]
ちょっと前の記事でナターシャ・セブンをネタにしましたが、何でこんな古い曲をしているのかという回答編。まずは1曲目、一番知られた曲かもしれません。
高校生の頃、村下孝蔵を中心としたフォーク・ニューミュージック系を追いかけていたから、そもそもがフォークがダサいなんて思ったこともなかったし、むしろおじが使っていたガットギターにスチール弦張って練習したクチなので、古い曲も練習したからまったく抵抗がなかったのよね、60~70年代のサウンドについては。では2曲目、ブルーグラスな雰囲気の…
ザ・ナターシャー・セブン / Foggy Mountain Breakdown
大学で「やけに留年率が高くやたら年上の先輩と遊びに行くことの多い」人形劇サークルに入ったんです。おのずとフォークを聴くし弾くわけですよ。部室にはギターがあるし。元々は社会系のサークルだったから多分反戦フォーク的な流れもあったんだろうなぁ、と今にしては思います。ここで3曲目。1番好きなナターシャ・セブンの曲です。
まぁここまで聴いてきただけでもナターシャ・セブンの音楽的な守備範囲が分かろうものであろうが、私が引き込まれたのはまさにそこの部分。私ができるのはソロかデュオの弾き語りか4人編成のロックバンド(ドラム担当)、そこには無い魅力がナターシャ・セブンにはあったんですよねぇ。次は2番目に好きな曲、最近演奏されたもののようです。
音楽性の広さがあるということは、裏を返すとそれぞれの好み、趣味、嗜好が異なるため分裂という結果となることが比較的多い。ナターシャ・セブンの場合もその例に漏れず、奇妙な運命を辿ることになるのですが、この曲はそんな中で紡ぎだされた名曲だと思う。
なんかナターシャ・セブンのことを書いてきたけど、昔の自分を振り返っているようで懐かしくもアリ、気恥ずかしくもアリ。名曲は名曲なんだから紹介しないとね。ということで、今日はこんなところで!
愛でよ!キンクス! [音楽]
ブリティッシュ・ロックを愛でる私がThe Kinksをキライである理由は何一つ無いのですが、やっぱりいいです。The Kinksというと代表曲「You Really Got Me」のような「キンキー・サウンド」が初期の特徴ですよね。例えばこの曲。
The Kinks / Till The End Of The Day
このような固めの曲だけではなく、代表メンバーのひとりデイヴィス兄弟のお兄ちゃんレイ・デイヴィスのシニカルでリリカルで、ときに狂気をも秘めた世界がThe Kinksのもうひとつの特徴です。スローテンポな曲をいくつかピックアップしてみますが、その奥行きに驚かされます。
いきなり税務署に金を持っていかれるという恐ろしく重い歌詞。で、このプロモビデオ、「In the Summertime~」のところが雪積もっててひたすら寒そう、つうのがホント皮肉屋っぽいところ。
代表曲のひとつ「Waterloo Sunset」ですが、今度はリリカル。サウンドだけでも情景が目に浮かび、涙出そうになる程美しい曲です。
これも代表曲になるんだろうけど「Lola」ですね。こうして歌詞を見てみるとよくもまぁ、これだけ遊び倒したというか何というか。バカというかシニカルというかねぇ。大体この曲が入っているアルバムの邦題「ローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組第一回戦(原題:Lola versus Powerman and the Moneygoround, Part One)」ですし。いや、好きなんですよ「Lola」。
最後は超リリカルに「Schooldays」、これも歌詞付きで。コンセプトアルバム中の1曲ということもあるのか、リリカル過ぎるキライはありますが、私くらいの年齢になってくると結構沁みる曲です。
久々に音楽ネタでした~!今日はここまで。
ベース屋さん [音楽]
なぜかベース屋さんが多い…
私の職場には学生時代に音楽をやっていた、という人がけっこういるのですが、なぜかその多くがベース担当だったという事実がありました。えぇ、ただ事実を書いただけなのですけども。で、私はドラムやっていた人なのですが、知る範囲でベースの次に多いのがドラム担当。なんか不思議な職場です。
世の中のベーシストの大半はギターは弾けるって人だと思うんですよ。なのにあえて「ベース」。なんとなくベースってこんなイメージです(注:あくまで偏見です)
(1)バンドの要はリズム隊だと思っている。(ドラム担当の私もこのクチです)
(2)前に出るギターよりは少し控えたベースの方が合っている。
(3)ギターよりはベースの方が玄人志向。
(4)ギターも弾けるけどバンド内にギターのうまい人がいるので仕方なくベースにコンバートした。
(4)はマイナス志向で好きくないんですが、(1)~(3)のタイプのベーシストって信念があるというか筋を通しそうな気がしませんか?そういわれてみると、うちの職場ってコレっていう信念を持っている人が多いですねぇ。
あくまで私の「偏見」なので真に受けられると困ってしまうのですが…
ネタとしてはうちの職場でバンド組んだら、ベース×5・ドラム×3というありえない編成ができそうで、面白そうです。多分ときどき抜けるスネアの音がやたらに目立つ、低音でもっこもこもっこもこしたバンドになりそうです。…多分唄えねぇ。
と、妙な妄想にふけったわにべーさんのリクエスト、Weather Reportで「Black Market」。きゃージャコ・パストリアス(Ba)かっこいい~!ピーター・アースキン(Dr)若~い、でもうま~い。
iPhone音楽堂 [音楽]
iPhoneでやろうと思えばこんなこともできてしまうのね…
調べてみるとこのバンド、日本でも普通にCDが発売されているバンドなのね(Atomic Tom)。そりゃうまくて当たり前ではあるけども、やっぱり凄い。というか電車の中で迷惑だったりしないのかな、と考えるのは野暮なのでしょうね。ドラムがポコポコしているのがちょっと残念なのも云わない約束なのかもしれません。
楽器系のアプリを使っていろいろとやりたくなってしまうのは誰にでもある野望のようで。
Iphone guitar hotel california
Smoke on the water Iphone guitar
誰もがやってみたくなる曲2選。さすがに「天国への階段」は…普通にあった。
GuitarStudio on the iPhone: Stairway
…なんかタブ譜読んでる気分になるわ。ということで今日はこんなところで。
Drowned [音楽]
The Whoの“Drowned”。同じ曲が「同じバンド」でこれだけ変わるという実例です。変わらなきゃいけなかった事情がある訳ですが…
まずはキース存命時のライブから。
一言で片付けるとドラムがやかましい:)。オリジナルはピアノとブラスが入っていますが、このライブ版の演奏は3ピース。なのにこの音の分厚さ。楽器担当者いろいろと凄いです。
キースが亡くなった後はこうなりました。
ロジャーがハーモニカ担当でヴォーカルがピートに変ります。で、キーボードにラビットが入っているので演奏は4ピース。ケニーも手数多めで演奏していますが、本質的にキースとは違うタイプのドラムですからね。このバージョンもスリリングな感じがあって、私は結構好きです。
ということで音楽小ネタでした。では~
ライブ向き?そうじゃない? [音楽]
ライブでの演奏が困難なことは承知の上で、Pink Floydの代表曲2つをご覧くださいまし。
Pink Floyd / Atom Heart Mother
その曲が長いってところが共通しているだけで全く違う曲だし、演奏環境も原子心母は普通のライブ、エコーズは有名なLive at Pompeiiの映像だから比較するのが間違っているのはよ~く分かってるんです。でも正直これだけは書かせて…
ブラスがないと原子心母、やっぱ辛くないか
…ファンの方すいません。
原子心母、ホントに大好きな曲なんです。あのブラスがいいんですよ。力強くも切ないところが。ライブで演奏して欲しい、という気持ちも分かるんです。もうちょっとその、なんとか処理できなかったんですかね。
エコーズの方も大好き。これは他のライブ版見てもはずれが少ないんです。あの「ピーン」音の緊張感が素敵で。ヴォーカルももの凄く叙情的でいいんです、ギターは音数少なくてももの凄く泣いているし。
こんな感じでいろんな曲のライブ版を聴くと新しい発見があって結構楽しめます。
追記:
…ニック・メイスンのドラムってヘタウマなのか本当に下手なのか、たまに分からなくなりません?そのくらいならオレでも叩け…ウソです。ホントすいません!
スローバラード [音楽]
音楽というものに限らず、他の芸術だけでなく、一般生活のさまざまな事象に置いて互いに影響を与え合うというのは、仲間と一緒に自分を高めるいい機会だったりします。ここのところ本当そんなことを考えています。それはそうと…
音楽で影響を与え合っていたと「私が勝手に考えている」バンドがDeep Purpleと同時期に全盛期を迎えていたUriah Heepというバンドです。それでは一曲…ヒット曲“Look At Yourself(対自核)”行くと見せかけて、ドラマチックなバラード“July Morning”でまいりましょう
実はもっといい音声のライブ音源・映像もあるんだけど、一番まとまってたのがこのビデオだったんで堪忍え。ノイズが乗りまくって音の分離が悪いのですが、その分ヴォーカル、コーラスがいと美しく聴こえているから、何か素敵やん、てことで、
説明がおそくなったけども、このUriah Heep5人組です。編成としてはDeep Purpleと同じVo-G-Ba-Key-Drの編成です。「対自核」とか“Easy Livin'”のようなアップテンポのテンションが上がる曲もよいのですが、このようなハードなバラードがこのバンドの良いところかなと感じます。
Deep Purpleもバラード曲いいのがたくさんあるのですが、第2期まではVo1名なのでコーラスがない分少し寂しいです、その分イアン・ギランが光るし、他のパートが目立つんですけどもね。第3期はVo2名ですが、その声質があまりに違いすぎて、ハマることが少ないんですよ。Uriah HeepはVoが多くいるので美しいコーラスを奏でることで音楽がある方向に重厚になっててそれが良い気がします。
あまり大きく語られたりしないけど、同時期に絶頂期にあったバンド同士なので影響を与え合ったというのは考えすぎでしょうか?
今日はこんなところで!
おまけ:
スローな曲を演奏すると、長距離レースで掛かってしまう馬の気持ちがよく分かる…わけないやろ!ただ実際もう少し早くしたいという欲求があったり、要らないフレーズを入れすぎて雰囲気ぶち壊しになったりということが往々にしてあるので、あながち間違っていないような気もするなぁ、う~ん。
たまには思い出してやっておくれよ [音楽]
ネタと分かっててツッコむんですけんども…
「アメアイ」スティーヴン・タイラー、キャリア最大の危機を乗り越え、新曲リリース (TVgroove)
えーと
「エアロスミスの他のメンバーから「このままの状態なら、ヴォーカルをレニー・クラヴィッツかポール・ロジャースに変えるからな」と通達されたこと…」
どちらも好きなミュージシャンですが、エアロスミスといろいろと違うような気が…。
「レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジに誘われて、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジェイソン・ボーナムらとスタジオに入っていたこともあったとか。…「(エアロスミスの)メンバーに悪い」と思い直し、しばらくしてジミー・ペイジに断りを入れ、この話は無くなったとのこと。」
スティーヴン・タイラーがエアロスミスのメンバーに悪いと思うのは当然として、ロバート・プラントに対してどう思っていたのか、すご~く気になります。…てかプラントのことも思い出してやってください(しょぼ~ん)。
ということで!
追記:
「アメアイ」という言葉はどうなんだろうか、というのはこの際どうでもいい気がしますね。
デカイ音は正義、だけど力は必要なし! [音楽]
…うん、誰かに呼ばれたような気がしたけど。まいいか。ここのところ支援技術系の話は意図して少なくしているところもあるし。
で、唐突に久々にドラム談義。
私は「ドラムは力じゃねー!」と思っている人なんだが、皆さまはどう思っていらっしゃるのやら。私の場合、力みすぎると高見盛的なことになってしまって、ただでさえルーズ気味な音が、そらもうとっちらかったような惨状になるので、気をつけております。
かといって全く力を入れないとなると、これも芯もないやたらタイトなスッカスカの音が出ますんで、意図したとき以外は使いません。
ルーズに叩きたいとき
→やわらかめのレギュラーグリップで体でリズムと合ってんだか合ってないんだか、不思議な感じで体を揺らしつつ叩きます。
タイトに叩きたいとき
→心もち固くマッチドグリップでなるべく体を動かさずに叩きます。
音のデカさをどこで調整しているかというと、私の場合、指・手首・肘・肩の動きを頭の中でムチのようにしならせているところを想像して、指で握ったスティックに勢いをつけるイメージで叩くと音がデカくなります。小さくしたいときはその逆。体の中心側から固めて行って、肘、手首、指でとんとんと人の肩を叩くようなイメージで叩くと小さくやわらかくなります。
とはいうももの私のフォームは基本的に重心が固定してなくて、視点が定まっていない(=注:別にホントに危ないのではなくって、天井みたり客席みたり非常灯を見てるのよ)ので、「どしてそこで爆音が出せんねん!」と思われることも多く、なかなか楽しいものではあります。…あ、ちなみに譜面はまるで読めません(しょぼ~ん)。
たまにはこんなことも書いてみるよん。あっそうれ!バディ・リッチぃ!
Buddy Rich / Channel One Suite 1 of 3
ちょーへヴィー [音楽]
雨ですねぇ。蒸しますねぇ…
「雨に唄えば」でも聴きましょうか。注:暴力的な映像ですので観たくない人はスルーしてください…この時点でほぼネタバレ…つか流石に映画は埋め込みできないようなので、サウンドトラックにしておこう。
A Clockwork Orange Soundtrack/Singin' in the Rain
しまった。これじゃ単なる「雨に唄えば」ねーか!レコードのジャケットの写真を除いて。分かる人は分かりすぎると思いますが、スタンリー・キューブリックの「時計じかけのオレンジ(A Clockwork Orange)」ですね。気分を変えて…
The Cook,The Thief,His Wife and Her Lover Soundtrack/Memorial
まったこれが、くらっくらする映画です。ピーター・グリーナウェイの「コックと泥棒、その妻と愛人(The Cook The Thief His Wife & Her Lover)」で使われた曲ではありますが…ある意味「時計じかけ~」よりはるかに精神的にクル可能性があるので、あまり詳細は調べない方が良いかもしれません。高校生の頃、コレを観て軽くトラウマになった男より。でもピーター・グリーナウェイにはマイケル・ナイマンだと思うわ、これ聴くと。
雨の日に何ちゅう音楽を探しているんだか…。ということで今日はここまで。