2009観劇記 その8 [演劇]
いつものとおりダブルヘッダー.
2月28日(土)昼 浪花グランドロマン 「初版 熱海殺人事件」 (船場ユシェット座)
「熱海殺人事件」好きなんですよ,劇団「徳島」に入ったのも「売春捜査官」観たからだし…「モンテカルロ・イリュージョン」が特に好き…個人的なことで失礼しました.今回のキモは「女優4人だけで演じる」というところと「初版」という2点かなぁ,と観劇する前に何とな~く感じていました.正直なところ女優だけで演じた効果はあまり感じませんでした,…男性役の女優もいるわけで.細かいことですが,ジャケットの着方も男性モノと女性モノを両方使っているので若干混乱しました.初版にこだわったというのはどうなんでしょう…こだわり過ぎて熱海殺人事件の面白い部分が若干削ぎ落とされている気がします.個人的には時事ネタを放り込んだり役者いじりが面白いところだと考えているので.あと再現シーンは良かったです(あのシーンでケータイ鳴らされるのはお気の毒過ぎます).アトリエ公演ということで入場料が安いためおすすめ度がエライことになっていますが,それはそれで.
※客入り・客出しの音楽が戸川純の「昭和享年」使ってたので邪推しますが,「昭和」って演出の上でキーワードがあったんでしょうか?熱海殺人事件の初演が昭和49年だったみたいだし….
公演おすすめ度:400% (入場料500円(Web予約)/私が感じた価格2,000円)
2月28日(土)夜 オリゴ党 「主人公は死んでる」 (シアトリカル應典院)
ゆる~い感じで客電が入ったまま劇がはじまる,私の中で芝居の雰囲気にじわじわ~と馴染んできたのが興味深かったです.基本映画製作に関する内幕モノではありますが,その中には多分実際に役者が感じていることやらが盛り込まれているようでそれはそれで面白くもあり悲しくもあり.山村の倉庫をスタジオにしての映画撮影のドタバタ劇になるのかと思わせておいて,結局最後はハッピーエンドになるのかと信じかけたところで,もの凄い伏線から急転直下のエンディング.また個人的なことになるけど,学生時代に徳島であったダムや堰に関するさまざまこと,学内にいた学生運動のなれの果ての連中のことなどを思い出しました.ラストで好みが分かれると思うけど私は楽しんだのでおすすめ度は高めで.
公演おすすめ度:130% (入場料2,300円(Web予約)/私が感じた価格3,000円)
今日はこんなところで.
コメント 0