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HT-03Aを肴に支援技術を考える [e-AT・AAC(コラム)]

HT-03Aを購入して約3週間.昨日は友人のiPhne3GSと比較していろいろ考えましたが….今日はまた全く別の切り口で考えたお話です.

携帯端末と支援技術の関係についてはこれまでもいろいろ書いてきました.いくつか挙げると「WindowsCEとその活用」,「支援機器的にD800iDSを考えてみよう」,「ケータイ業界と福祉業界の微妙すぎるバランス その1」,「ケータイ業界と福祉業界の微妙すぎるバランス その2」.このあたりかな….でも移ろいやすい携帯電話業界,iPhoneの登場以降また違う局面に来ているのかなぁ,という気がします.

どのように変わってきたかを簡単に書くと2点あって,ひとつは「ソフトウェア開発の垣根が低くなってきたので携帯電話を支援技術的に使う実例や研究が増えた」ということ,でもうひとつが「スマートフォンがハイスペックになったため安価に支援技術的なサービスやソフトウェアが導入できる可能性がある」ということかな,

面白い商品というかサービスがあります.「ハートチャット」なる携帯用会話補助装置を製造・販売している国際電業というメーカーから提供されている「ハートチャット-i」というiアプリのサービスです.実は同様の試みはいくつかあります.例えばケータイをゲーム機に置き換えるとスリーテンから販売されているニンテンドーDS用のソフト「あのね♪DS」ってのがありますし…(ちなみにこの「あのね♪」は元々PDAやau端末用のアプリに端を発しているんですよね).

ここで紹介した2つのサービス・商品は従来に比べると飛躍的に安価なものです.ただし基本的には開発環境やサービスが提供される環境は,まだまだ一般的な携帯電話用のアプリに比べると敷居が高いように感じます.

で,ここで登場するのがiPhoneであり「HT-03A」のようなグーグル携帯(GPhone),その他のWindowsMobile搭載のスマートフォンです.手軽に安価で購入できるんですよ.しかもスペックが一昔前のパソコン並みに高いんですよ.開発環境も比較的容易に準備できるんですよ.提供に関してもグーグル携帯やWindowsMobileなら比較的容易なんですよ.ね,ここまで書くと支援機器に関わる方なら感じると思いますが,何となくいろいろなものが後から後から出てきそうな感じがするでしょ.実際発達障害の方が使用するツールはいろいろ出てくるんじゃないですかね.

ただここのところの支援技術やAAC関連・コミュニケーションエイド関連の新商品・新サービスって,かなり発達障害の方が使うようなものばかりが注目されている感じがするんですよね.突っ込んで書くとスイッチのインターフェース的なものが重要になってくる,肢体不自由の方が使うような機器の進歩が足踏みしている印象があるんです.これって支援技術全体を俯瞰してみた場合,ちょっと軌道修正が必要な気がしています.だって,そういう肢体不自由の方にAAC・コミュニケーション系の商品・サービスをきっちりと提供できる会社って,以前よりもかなり少なくなっている気がしませんか?
#市場規模の差もありますが,これ以上ややこしくするのは私の本意ではないので,この記事では書くのを控えておきます.

と,手元にあるHT-03Aを眺めつつこんなことを考えてみました.ということで今日はここまで.では.
#いろいろなご意見があると思いますので,お気軽にコメントくださいませ.


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