SSブログ

無茶な観劇,三連投 [演劇]

久々に観劇した.土曜日には急遽仕事が入ったというのに,金・土・日の三連投だ.観たい芝居が重なると,たまにはこんな無茶なスケジュールになることもあるさ,ということで.それにしても3つの芝居のタイプから劇場からバラエティに富みすぎた三連投だった.

金曜日は仕事を早めに切り上げてナンバに行き少年王者舘の「I KILL -イキル-」(精華小劇場)を.少年王者舘については良くも悪くも世界観が出来上がってしまっている上,ストーリーを楽しむタイプの芝居ではないと思っているので,久々にあの猥雑さというか時空間を飛び回る感覚というかそんなものが楽しめればと思い観劇したので,その点は満足.幸いなことに入場番号も1番を引いていたのでイス席最前列中央というこの上ない環境下での観劇に満足.ちょっと熱かったけどね.今回の芝居で気がついたのだが,「時空間を飛び回る」というのを再認識したのが上演時間.19時半開演で21時半には終わっていたと思うので,実質的には2時間弱の芝居.でも密度が濃かったのかもっと長く感じた.今回は極端なリフレインが無かったからかなぁと推測.まぁ1回リフレインがはじまると10分以上続くこともあるしねぇ.しかし精華小劇場,初めて行ったけど風情がありすぎ.小学校の跡地にあるのだが,その校舎が戦前の建物(空襲でも無事だったらしい)で味わいがあり,少年王者舘の世界観にもフィットしてたなぁ.

土曜日は大阪市内の仕事(ちなみに扇町ミュージアムスクエア跡地のすぐ近くにあるうちの会社のアンテナショップ)を終え大阪ビジネスパークへ移動,蜷川幸雄演出の「あわれ彼女は娼婦」(シアターBRAVA!)を.映像では観る機会が多いのだが,蜷川演出は初体験.翻訳劇なので事前にちょっとだけ予習をしておいたので世界観にはすぐに馴染めた.まぁ今日が楽日なんで書いてもいいだろう,近親相姦を描いているということでかなり観るのが苦しい(註:良い意味でよ)芝居だろうとは思っていたのだが,その斜め上を行く苦しさだった.グロい描写は慣れているつもりなのに正直かなりグロかった.まぁ,それを引き立てているのは一幕のジョバン二(三上博史)とアナベラ(深津絵里)の美しくも儚いシーンなんだけども.贅沢で重厚なセットと世界観に引き込まれた.原作本読んでみた方が良さそうだ.あと,劇には関係ないが大阪名物の観客のマナーの悪さにムカついた.2階席だったのだが,前の野郎が膝に頬杖を付いてるもんだから観難い,で隣の野郎は携帯バカで….ま,二幕は前の野郎は寝てて隣の野郎は帰ってたから良かった,わけないけど.

で,今日日曜日.金無いしどうしようかなやんだが当日券買って観て正解だった.G2演出の「開放弦」(シアタードラマシティ).ツアーが残っているので若干注意して欲しいが,最後のシーン(タイトルの「開放弦」の由来になっているところね)の美しさですべてが許せる気がする芝居だった.かなり登場人物の思惑が飛び回っていたのでちょっと追いかけるのは少しだけ疲れたけども.後藤ひろひとの本をG2が演出した作品は多く観てきたし,好きな作品が多いが,如何せん弾けすぎている感が強い気がする.今回は倉持裕の作品なのでいつもと違った方向性になるとは思ったが,想像以上にしっとりした感じのする骨太なストレートプレイとなっておりこれはこれで満足.

と,今週末には実家に帰らなくてはならないのにこの散財.ま,いっか好きなことに金使った訳だし!では~.


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(2) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 2

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。