哀しき5月のパニック,またの名をある言語障害と付随する睡眠不足,なのに買ってしまったあるアルバム [日記]
前回のコラムに書いたとおりだが,どうにかアウェーでの初めてのセミナーは何とか終了した.そのため体が結構リラックスしてたなあと感じてたのがその週末.ところがその次の週(先週),体というかココロの具合が優れない.落ち着いているときは何でもない.ちょっと仕事が入ってくるととたんにパニックである.電話でのクレーム3連発の電話が来たときは泣きそうになるのをぐっとこらえ,耐えながら,親切に,丁寧に仕事はしたつもりだ.ただ声だけは誤魔化しようが無く,低く重い声,決して重低音ではなく暗い声だったかもしれないが…これが水曜日.
もう寮に帰ってパソコンの電源をつけたにしてもメールチェックもほどほどにして,洋邦問わず音楽を聴きながら,ぼーっとサイトをチェックしているだけ.当然体とココロがしんどいから自分のホームページの更新もできやしない.だから自分の書きたい文章ってのは書いてないね.ここ数週間.
で,木曜日にはとうとう,例の声が出なくなる,というやつをまたやらかしてしまった.またイヤなとこ見られたなぁと重い気分はネガティブな方向へ一直線.この苦しみは説明しても分かってもらえないとは思いつつ,心配して下さる先輩もいる訳で「とりあえずパニックに陥ってて声がどもってきてて,冷や汗をかきながら電話してるときは明らかにやばいときなんで,引っぺがしてください」ということだけ伝えた.
こんな感じだからだから週末くらいは遊ぼうということで,友人のシルビア号で意味も無く奈良に行き何故か三重に入り四国並にへヴィーな峠道を抜け滋賀へ,そして京都を通過し大阪に帰ってくるという,意味のあるようで全く無いドライブをした.そのあとはいつものカラオケである.大の27の男が2人でカラオケ2時間ってのも奇妙なもんであるが,憂さをはらさにゃやっとれんわい,ってなことになって叫び,吠え,壊れた.普段は洋楽かアニソンという,一般市民の皆様から見たら石をぶつけられる,コンパでやったら,「コイツ,ハズしたな!」みたいなことを言われるような曲を歌うのだが,何故かその日は違っていた.
戸川純である.JOYSOUNDには彼女の曲がいっぱい入っているよ,なんて情報を予め仕入れていた私はとりあえず歌える曲は全部歌った.キーは高いし,台詞は入るし,あんなヴォーカルだしちっとも憂さは晴れた気はしなかった.もちろんカラオケ自体は楽しかったからUDONERくん安心しといて.胸の中の重みが取れないのだ.何だか胃袋のあたりに何かが棲んでいるような感じなんである.朝5時ごろまでそんな感じで遊んで帰ってとりあえず浅い眠りについた.
とはいっても例の如く1時間毎に目が覚めるのだからまともに寝れちゃいない.なんかCDでも買いに行こう,いつも梅田のタワレコだから久しぶりに心斎橋のVirginに行こう,そう思って流星号を進めた.渋滞らしい渋滞もなく,あっさりと長堀橋の駐車場に着いた.へーVirginの上ってロフトになってたんだぁ,最近きてねーからなー,変化についていけませんわ私.そんなことを思いつつVirginである.例の如く洋楽コーナーに行くが特に買いたいものもなし.ここんとこの鬱の件もあるし,やっぱ戸川でしょ!ってことで彼女のコーナーへ….そこで私が見たアルバムはあのいわくつきの「HYS」.彼女が自爆する直前にリリースされたいわくつきのアルバムである.これだけ買うとかな~り怖いことになりそうだったので,寺内タケシのインストを買って外に出た.
早速駐車場に戻って「HYS」を聴いてみた.ヤバすぎる….どの曲もひたすら自己嫌悪に陥っているかのようで,死の匂いがぷんぷん漂っているのだ.しかもメトロファルスのキーボード・ライオン・メリーさんやギター,ベースがこれでもかというぐらいに拍車をかける….一応運転しながら一通り聴いてはみたが,彼女が自殺未遂に走った理由が良く分かった.アルバムの出来はいいんだけど,今の私が無理してまで聴くことは無いかな,そう思った.
私は自爆する気なんて無いし,やりたいことは山ほどある.何をどのようにどうすればいいのかが分からない,パニックの中では….今週は広島で展示会である.去年の岡山での展示会の「じゃべれなくなる事件」もあったしちょっと心配.まぁ,大丈夫だろう.そう思いつつ5月最後の週を過ごしたい.
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